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4月13日
チャイムで起され、TV出演、目覚めたのは早かったが、また眠ったらしい。右ふともも痛む、というより不快感あり。銀座で新刊18冊衝動買い、10冊は邦人作家小説、少しは傾向を知り、対策も必要、タクシー料金本代の三分の一。書店に客は多く、世界一だろうが、本来の「活字」減少の一途。TVに出なきゃ食えない。何の贅沢も遊びもしていないのに。先きを思い鬱、NHKの作、並びに朗読で、売れることを切望しつゝ眠。


14日
晴。4,00am起。腰から脚にかけ、痛みというより不快感、さらにしびれ、足の裏の感覚異常、この症状もたらしめる要因自覚なし。さらに血圧、薬飲めども下らず。10,30am迎え、自衛隊練馬駐屯地のお祭観に行く、TVがらみ。六本木の施設が市谷へ移り、市谷は練馬へ練馬はいかにも狭い、大体がシビリアンも実戦方面も朝霞へ移るらしい。もしそれ災害出動ということになれば、市谷にこそ、ふさわしい機動力を置くべきなのだが。昔も、ぼくは知らないが、連隊単位で、「軍旗祭」があった、兵隊さんと子供たちの交流。この日、練馬でのことも同じ。催し自体についてどうってこともない。ぼくは、けっこう軍事面で、かつて、神宮で観艦式をやっていた頃から、観ている、中曽根が長官だった頃の、うれしそうな表情、笑ってしまった。ヒトケタとして、  する側、される側の気持が判る、要するに子供っぽい。体調不全だからすぐ帰宅。良くない方へばかり考え、西宮のSにtel。「しびれ」が気になる、すぐ調べてもらえとのこと。主治医に連絡。じっと寝ている、不調はすべて右側に顕れている、と、つまり左脳のナニかか。


15日

ほとんど不快感で眠った実感ないまま、8,00am、東女医。心電図、心臓エコー。そのまま入院、血圧が高い。消化器系検査でも異常があるらしい。とりあえず点滴。こういうこともあるかと、本6冊持参。食欲まったくなし、眠剤で眠る。


16日

6,00am、検温、負荷心電図、ホルター心電図、飛び込みで脳MRI。入院はとにかくくたびれる、いちおう仕度を運ばせ、原稿執筆の準備もしたが、これまでの入院、2日目でピンシャン、それも道理、アルコール性だったから、抜けばすぐ元気回復、今は断酒中、煙草もひかえている、こっちから積極的に何もできない、いや、たいていの痛みには強いつもりだが、腰、もも、足の裏の不快、違和感、こらえようがない、左右の足の痛覚、左は右の四分の一くらい。触感となると十分の一か。便秘が加わり、小便が、量はともかく、出にくい、これも初めて。新聞読む気もしない。これが病人というものなのか。移動はストレッチャー、もはやマナ板の鯉。不知入眠。何やら夢ばかりみる、それも入院中について。





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