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9月21日
11,25am羽田発で福岡へ、「ニューロックの夜明け」に歌手として出演。午後9時から開演で、朝まで続くらしい。15,30pmからリハーサルのはずが、出演者多数のため、延々2時間待ち。00,40am出演、翌午後帰京。5分唄うために20数時間を費やす、だからといって、上手く唄えたとも思えない。ただし、今のぼり龍のクレイジーケンバンドと共演したことは、まことに光栄、そのうちノッとって、クレイジーノサカバンドにしてみせましょう。


23日
曇。6,00am起。NHK人間講座「終戦日記を読む」放映以後、番組についての御批評、御批判を手紙で戴く。申し訳ないかもしれないが、この返事を書くのが、大仕事。また、あの終戦日記だけでは、とても語り尽くせない、さまざまなことが有ったのだが、さらに、この放送のおかげでぼくは、まるで知らなかった当時の資料を教えていただいたり送っていただいた。もはや残り少ない戦争の記憶を持っている方々は、たとえ周辺の誰にでもいいから、その記憶が間違っていようと、少し飾られていようと語り継ぐべきであろう。今からでも遅くない。そして戦後、昭和30年までについても。大人はかつての経験を言葉で伝える務めがある。


24日
晴。神田川沿いを散歩、背の高い五位鷺と、1羽のカモがまるで漫才コンビのように突っ立っている。鳥同士の友情など考えられないが、こんなに形の違う2羽の鳥がじっと立っているから、こちらもついつられ5,6分眺め入る。寒くなるにつれて、ミニスカートの女学生について、つい見とれるというより、寒くないのかと心配するのは、歳のせいだろうか。あまりのミニスカートも良くないが、でれでれ長いヒラヒラしたスカートは、どうも菷が歩いているような。パンツについていうと、パンティというのは死語になったのか、パンティ泥棒だから迫力があるのであって、パンツ泥棒じゃバカみたい。


25日
晴。午後の便で京都へ。約1000人のまえで、しゃべる。紅葉にはちょっと早い。夜帰宅、2,00am眠。



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