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1月27日
午後、山の上ホテルにて語り下し。語り下しという形式について、とやかく言う資格はないが、文字にする場合必ず原稿用紙に字を書く習慣が身に付いているから、何となく確かめが薄く論理的にしゃべることが出来ない。途中、しばしば脱線。起す人はかなり御苦労だと思う。かつて定期的に対談をしているとき、速記者泣かせと言われたことを思い出す。2度短い休憩を入れて8時間しゃべり詰め、まず一冊の本の3分の1程度終える。外へ出ると雨、寒い。


28日
晴。6,00am起。短文書く。アメリカ人の書いた自己批判の本が相次いで出版されている。その多くが送られてくるから、片端から読む。夕方、散歩。


29日
病院へ定期検診。特に異常なし。

30日
午後、外出。デパ地下とやらに立ち寄ってみる。平日の昼間というのに人が多く、当り前だが食いものだらけ。何も買わずに出る。


31日
無為。


2月1日
11,30am迎えの車。TVタックル収録。日本をアメリカに尻尾を振るポチになぞらえて喋りあう。今さら何を言ってるという印象が強く、あまり喋らない。ビートたけしは極めて勤勉、ただそれをうかがわせないところが偉い。


2日
ほんの少し芽を出した庭の雑草をつむ。これをこまめにやっていれば何のことはないのだが、2週間も放置すればやがて手に負えなくなる。ついでに家の外の道を掃く。掃きながら、何となく他の家に嫌みをしているような感じ、御近所の奥さんが「野坂さんをごらんなさい!」と自分の亭主に怒ったりしないかと、余計な心配をする。45リットルのゴミ袋2つ分の落葉をかき集める。





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