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4月9日
am1,00、吐き気で目覚める。こんな経験かつてなし。つづいて咳、温水ガブ飲みして納まったが、全身だるく、熱があるらしい。なにしろ本格的風邪を知らない、痛くないが関節、特に肩、首に違和感、鼻水しきり。流行にかぶれ易い性格、黄砂に乗って飛沫した新型肺炎ウィルスに侵されたるか。寝ているに限る、前日までに恒例の締切済ませていてよかった。ウコンと青汁、ヨーグルトで横になる、このところ睡眠不足が続いていたが、これしきで免疫が落ちるわけもないと、眠剤服用。昨夜、どうも寒かったらしい、昏睡していて気がつかなかったが。


10日
晴。1枚から10枚ほどの、短文注文、比較的若い層の読者が多いインタビューが多い。2匹の猫、鼠を追いつめる、われも心弱くなりたるもの、かわいそうになり救出、庭へ逃してやる。野鳥戻って来た、鳥ははっきり数が少なくなっている。夕刻草取り。6,00pm眠。


11日
薄晴、起1,00am。昨日1食しか食っていない、冷蔵庫のありもの、ごたまぜに食う。刺身の残り、ジャガ芋サラダ、南瓜、鯵干物、たらこ、クキ若布、オカラに、冷凍のにぎり飯3ケ、確かに乞食腹。長篇雑文のゲラ手入れ。6,00am,NHKのニュース、なんだか煮え切らない画面、解説。米軍を歓迎して迎える市民が銃を持っているのは、どういうことか。掠奪行為もヘンだ、換気扇やタイヤ1つ。12,00pm、東女医、散髪、6月のコンサート打合せ。


12日
晴すぐ曇。4,00am起。原稿2種。10,00am眠、1,00pm起。TV出演、雨となる。番組のテーマは医療。この分野もアメリカに近づきつつあるらしい。現場について少し心得ているつもりだったが、政、官との関わりについてまったく無知だ。といって調べる気もしない。農業、原子力産業、軍事方面も遅れてしまった、時事雑文連載のなくなったせいだろう、せいぜい一夜漬けなりと努力しよう。夜、昔の詩集読むうち眠。12,00起。1枚と2枚の注文原稿書く。明治38年刊、「美文精選」読む、ちょっと使ってみるかと考えたところ、後書きに「盲目的に本書の辞句を用ふれば、文の進歩を見る能はざるべし」ハイハイ。



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