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2002年6月

朝鮮民主主義共和国を、イラン、イラクと並ぶ「悪の枢軸」と、アメリカ大統領が決めつけたとたん、小泉政権は、日本列島本土決戦に備える如き、「有事法制」を、がむしゃらに進めようとした。パレスチナ、イスラエルの紛争はともかく、インドとパキスタンがひとつ間違えりゃ核戦争の事態となり、アメリカは、北朝鮮制裁を先きにのばした、とたんに、小泉の「有事法制」推進も勢いを失った。

北朝鮮から、中国への亡命者が立てつゞけに出て来て、ゴタゴタするうち、例の「不審船」引揚げについて、これまで積極的ではなかった中国、日本にOKを出すらしい。日本はすべてアメリカのいいなりだから、これは、北朝鮮からの越境入国者の激増に手を焼いた中国が、お灸をすえる意味でアメリカと合意、引揚げて、「テロ国家」の、のがれぬ証拠が出たら、どうなるかと、北朝鮮への威嚇だろう。多分、天候その他を理由に、引揚げることはない。

もし、「不審船」に、生物、化学兵器はともかく、日本に対する何らかの破壊活動のためのモノがあるとみなしたのなら、アメリカ、中国が何といおうと、引揚げてこそ、「国家」であろう。亡命者についての応対などメじゃない。

「不審船」「亡命希望者」に対して、ウヤムヤ、アイマイでいるしかないのが日本、この現実をきちんと理解しておかないきゃいけない。多分、ヤング諸氏は、本能的に、日本の立場を承知する、だからこそ、サッカーにおいて、一過性熱狂を示した、ゲームにおいては、蹴ってきたら、蹴り返せる。トルコに敗けて残念に思うのは、よく組合わせが判らないのだが、対アメリカ戦がかなわなくなったこと。勝敗はどうでもいい、この試合で、小泉某が、どっちを応援するか、もし、ジャパンが勝ったとして、またバカみたいに「感動した」というかどうか、おもしろかったろうにな。

ムーディーズの格付けなくて、どうってことはないが、国債のランクが下るのは当り前。今や千兆になろうという、国、公債、国のかくれ借金、他国からみりゃ正気の沙汰じゃない。

アメリカの属国である以上、わが自衛隊の仮装敵は朝鮮民主主義人民共和国である。「有事法制」だけじゃない、核弾頭を持つ持たないの、大陸間弾道弾の保持は合意、すべて、テポドンを念頭に、先制攻撃するしかないか。プルトニウムの保持量は世界一、これをやや粗製ながら、原子爆弾に仕立てるには、1週間もかからない。ロケットの技術もまあまあ、正確な狙いは、カーナビをみても可能と判る。論説はおおいにした方がいい、「核」で日本列島住人の安全を守れるかどうか、みんなで考えろ、アメリカの手先きとなって、かりに核先制攻撃でもしてみろ、北朝鮮は消滅するかもしれない、だが、それこそ「テロ」で、日本は地獄と、ぼくは考えますがね。

ウォール街の株と、兜町のそれは、まさに振動してる。♪お前がころべば、私もころぶという童謡があったな。

ブッシュ大統領は、フセイン大統領暗殺指令を出したという。小泉某が、そのいいなりになるのも、当然かもしれない。




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