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2002年3月その2

TVの通販でベルト状のものを腹やももに巻くだけ、そのヴァイブレーションで、筋肉モリモリとかの器具を紹介している。値段は1万円以下。これが本当ならば、あの苦しかった腹筋運動、スクアットは何だったのか。

ぼくは、昭和12年4月8日、小学校入学。どうして、こんな中途半端な日になったかというと、この日、神戸市は桜が満開。1年生国語の第一頁は、「サイタ、サイタ、サクラガ、サイタ」で、これに合わせたわけじゃないが、とにかく、満開の桜の日が、入学式。今の子供はともかく、ワシラ、印象的だった、65年経て、当時の同級生誰に訊いても、このことをいう。今年、気象台観測以来初めての、早い桜の開花。神戸市の満開は25日頃らしい。地球温暖化のせいもあろう、身なりは貧しくとも、満開の桜に迎えられたワシラは、よかった。だから、こういう率直な、正直爺さんになれたのだなぁ。

太平洋の南米沖合で、「エル・ニーニョ」現象が観測されたらしい。エル・ニーニョ、神の子、転じて子供、さらにカタクチ鰯とかつて聞いた。潮の加減、正確には気象の変異で、このあたりの海水の温度が上り、カタクチ鰯が大発生、これを獲り、地の養いとして、豊作。しかし、さらに世界的にみると、気候温暖化は、台風の発生をうながし、北半球において、穀物の凶作をもたらしめる要因となるらしい。ぼくが相場師なら、シカゴの穀物取引所、先物を注意するね。日本は不作歓迎なんだから、本当にバカ。外務省と農水省は、無能の双璧。生産者に対する補助金なるものと、ODA援助はよく似ている。

庭の松の木にみつけた鳥の巣、すでに雛は巣立って鳥の空巣。赤ちゃんが七ついたのか、赤ちゃんは泣いていたのか、まるで気がつかなかった。以前、雉鳩が杏の木に巣をつくり、これはお粗末きわまるシロモノ、雛がはっきり判り、あまりみすぼらしいから、ビニールで掩ってやったが、親鳥気にする風もなく、無事、巣立った。20年前。今なら鳥にヤラれている。そういえばあの頃、暖くなると猫10匹ほど庭に出し、まだ葉のない柿の木に、猫がすずなりになっていた、5月になると、庭中、蚤だらけ。ところで都知事は、捕獲した鳥のパイを食べたのだろうか。

ムルアカさんについて気の毒に思うことは、主人が主人だから、汚い日本語の語彙ばかり豊富になったであろうこと。宗男さんとのコンビは、アダムズファミリーで、本気になれない。今や、坂田利夫は、顔面類似を指摘されると、カンカンに怒るらしい。

TVにおいて、大食い競争と、筋肉較べは、今、ジャンルとして確立している。前者の醜くさには言葉もない。飢えている人が何億もいるなんて言う気にもなれぬ、そのうち、大グソコンクールが登場する。少し複雑なジャングルジムみたいな仕掛けを、要領悪い、つまり運動神経のいかにも鈍い感じで、よじのぼり這い渡り、このバカバカしさは、したりげな「報道」即ち、偏ったプロバガンダの箔付け、報道番組のコメンテーターとやら、ひどいことをいっている、すべてアメリカの主張そのまま。

ビンラディンさんはどうしちゃったんですかね。ネッシーとか、ツチノコみたい。始めからいなかったんじゃないか。テロ支援国家の悪の枢軸のときめつけて、アメリカは、無辜の人を、何万人殺したか。ペルシャ湾、カスピ海を結ぶ石油ルート確保のためと、みんな知っていて、だまっている、ビンラディンさんは、利用されているだけじゃないか。9.11テロと、彼を結びつける証拠は、何もないのだ。

CNNは、湾岸戦争の際、バクダッドに留まり、名を馳せた。今、CNN、何をやっているのか。権力の手先きそのもの。柳田大元さんの、現地報告を、ぼくは知らない。特定の時期だったにしろ、彼の見聞は貴重だろうに、出版社も動いていない印象。不思議。



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